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NHK ドラマ 愛の詩 「どっちがどっち!」

このTVドラマは小学生向けにNHK名古屋放送局が制作しました。当時人気番組でしたが、DVDにはなっていません。小学6年生の同級生の男女が入れ替わるというストーリーですが、単なるSFコメディではなく、お互いの家庭の事情を知って人間としても成長するといういい話になっています。今なら某動画サイトで見られます。NHKも削除させるならDVDを出して欲しいものです。もし出してくれた私は買いたいな。ホント面白い。何回も見たいドラマです。


NHK公式サイト
NHK ドラマ 愛の詩シリーズ 「どっちがどっち!」

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初回放送
2002年10月5日(土)から [連続12回]
毎週土曜午後6時 教育

ストーリー

山中恒の有名小説「おれがあいつであいつがおれで」をドラマ化!

各回のあらすじ

第 1 回 「おれがあいつであいつがおれで」
第 2 回 「柔道少女りりか」
第 3 回 「バレエ少年淳」
第 4 回 「柔道対決 りりかVSカジラ」
第 5 回 「絶体絶命!入れ替わりテスト」
第 6 回 「決戦!りりかVSキドラ」
第 7 回 「俺たちはパシリじゃない!」
第 8 回 「林間学校の怪談」
第 9 回 「秘密の冒険旅行」
第 10 回 「その転校、待った!」
第 11 回 「ラストチャンス」
第 12 回 「奇跡のクリスマス」


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『どっちがどっち!』は、NHK教育の『ドラマ愛の詩』枠で2002年10月5日から12月28日まで全12回が放送されたテレビドラマ。

原作は山中恒の児童文学作品『おれがあいつであいつがおれで』。原作のドラマ化ではなく、設定を借りたオリジナル作品である。

あらすじ

りりかと淳は愛知県瀬戸市に住む、南坂小学校の6年生。気が弱く涙もろいりりかと、わんぱくで正義感の強い淳は性格が正反対。北坂小学校とのリレー大会の日、それぞれが家出を目論む(りりかが家出しようとしたのはレッスンをサボるためであり、淳が家出しようとしたのは離婚して家を出て行った母に会うためである)が、その時公園で居眠りしている手品師の鞄を盗み出した不良中学生達を注意した登校中の淳が絡まれ追われる羽目になり、そこに出くわしたりりかも巻き込まれ追われる羽目になる。逃げる途中、坂から転げ落ちた2人は、気が付くと体が入れ替わっていた。

キャスト

Dochi_Lilica_2.jpg 活発な演技がすごく面白い。

齋藤りりか - 飯田美心
南坂小学校6年生。気が弱く涙もろい性格。母が自宅でバレエ教室を営んでいるためバレエ少女である。北坂小学校とのリレー対決の日、手品師の鞄を盗んだ不良中学生達を注意して絡まれ追われた淳と一緒に逃げる途中で坂から転がり落ちた弾みで体が入れ替わってしまい、その後しばらくは淳の体のまま生きる事となった(第6話にて北坂小のキドラとの柔道対決の際に体が一旦元に戻るが、第7話にて淳と喧嘩してる最中に坂から転がり落ちた弾みでまた体が入れ替わってしまった)。幼い頃祖母からもらったくまのすけと言う熊のぬいぐるみを大切に持っている(そのくまのすけの耳には祖母と根住大五郎の身体が入れ替わった情報の書いてある布が仕込んであった)。 八重歯が可愛く、長い髪を三つ編みにしている。本人は、右側から見た顔が一番自信があるらしい。北坂小の児童会長沖津博に想いを寄せている。


Dochi_Jun_1.jpg 心は女の子という演技が抜群に上手。

古谷淳 - 渋谷謙人
南坂小学校6年生。幼い頃に両親が離婚して父に引き取られ、男手一つで育てられた。離婚して家を出て行った母に会いたがっているが父にはそれを許してもらえない(父には内緒で母と手紙のやり取りをし、りりかと体が入れ替わった際に母と初めて再開し時々会っていたが、しまいにはそれが北坂小の博によって父にバレて厳しく叱責される羽目となった)。ヘソ踊りが得意であり、それに短気でわんぱく(その性格は父親譲り)で正義感は強いが喧嘩や柔道(柔道場へ通って習ってはいる)は弱い。北坂小学校とのリレー対決の日、公園で居眠りしている手品師の鞄を盗み出した不良中学生達を注意し絡まれ追われる羽目に遭い、そこに出くわしたりりかと一緒に逃げる途中で坂から転がり落ちた弾みで体が入れ替わってしまい、その後しばらくはりりかの体のまま生きる事となった(第6話にて北坂のキドラとの柔道対決の際に体が一旦元に戻るが、第7話にてりりかと喧嘩してる最中に坂から転がり落ちた弾みでまた体が入れ替わってしまった)。終盤では父が経営する運送店が倒産し、父と共に九州(熊本)のほうへ引っ越す事となった。母が離婚して家を出て行ったのは自身が幼い頃だったため母の顔も全く覚えていなかったのだが、りりかと入れ替わってから母と再会し、この時は母だと気付かずサスケ(さすらいの健康相談員)と呼んで慕っていた(第10話にてそのサスケが自身の母だと初めて知り、その際に父との約束を破ってしまったと後悔する)。


Dochi_ex_10.jpg 責任感が強く愛情深いいいオヤジ。なぜ離婚したんだっけ?

古谷土彦 - 梨本謙次郎
淳の父。運送店を営み、自らトラックのハンドルを握る。息子の淳が幼い頃に元妻の天澤茜と離婚し、男手一つで淳を育てて来た。とても短気で頑固一徹な性格であり、淳が茜と会う事さえ許さないほどである(第10話にて淳が茜と時々会っている事が北坂小の博によって判明し、それに腹を立てて激怒し、しまいにはこの時淳と体が入れ替わったりりかに平手打ちを食らわせる)。ある日淳がりりかと入れ替わったのをきっかけに性格が突然変わった事(急に気が弱くなって得意なヘソ踊りも踊らなくなり、さらにはバレエをやると言い出してバレエを始める)に驚く。終盤では自身の経営する運送店が倒産し、その運送店をたたんで淳と共に九州のほうへ引っ越す事となった。


手品師 - マギー司郎
ある日公園で居眠りしている時に不良中学生達に鞄を盗まれ、それを淳が取り返した際に目を覚ます。その後お祭りで手品を披露し、その時にりりかと淳に出会う。第6話ではりりか(この時は彼女と体が入れ替わった淳)とキドラの柔道対決を偶然見に来ており、その際に彼女と淳の体が一旦元に戻った。


天澤茜 - 美保純
淳の母。病院の健康相談員。息子の淳が幼い頃に元夫の土彦と離婚して家を出て行ったため、淳でさえ顔も覚えていない。元夫の土彦とは違って穏やかで優しい性格であり、淳の事をいつも気にかけて手紙を出している(第1話では淳と初めて再会するために待ち合わせをしていたが、この時淳はりりかと体が入れ替わってしまったため会いに来る事が出来なかった)。ある日りりかと体が入れ替わった淳と出会い、その淳からはさすらいの健康相談員という意味でサスケと呼ばれ慕われる(第10話にて初めて自分の母親だと淳が知り、父との約束を破ってしまったと後悔する)。


Dochi_Sumika_2.jpg がっつりして世渡り上手。

齋藤すみか - 杉山美智子(現・野中美智子)
りりかの妹で、北坂小学校4年生。 南坂小は北坂小に統合され廃校になることが決まっているため、統合される南坂小ではなく統合する側の北坂小に通っていると言う。りりかの家出の口止め料にお金を要求し、100円をゲットした。情報屋でもあり、北坂小が絡む事件でしばしば登場する。


Dochi_Mayu_1.jpg

齋藤まゆ - 伊藤友乃・河崎有紀(中学1年時)
りりかの祖母で、花の実母。りりかと入れ替わった淳からはまゆバアと呼ばれる。根住大五郎とは同級生で幼なじみ。中学1年生の頃、偶然夏祭りに来ていた根住大五郎と体が入れ替わり、しばらくは根住の体のまま生きていた(しばらくして体は元に戻ったが、いつどこでどうやって元に戻ったのか全く覚えていない)。


Dochi_Nezumi_1.jpg

根住大五郎 - 天野鎮雄・植聖(中学1年時)
淳が通う根住柔道場の師範。通称クマネズミ。りりかと体が入れ替わった際にカジラを倒した淳をスカウトする。齋藤まゆとは同級生で幼なじみ。中学1年生の頃、偶然夏祭りに来ていた齋藤まゆと体が入れ替わり、しばらくはまゆの体のまま生きていた。


Dochi_Hana_1.jpg

齋藤花 - 戸川京子 ※ 戸川はこのドラマが遺作となった。
りりかの母。自宅で齋藤バレエ教室を営んでいる。ある日娘のりりかが淳と体が入れ替わったのをきっかけに性格や言葉遣いなどが突然変わった事(急に気が強くなって自分の事を俺と言ったりするようになり、さらには柔道をやると言い出して柔道を始める)に驚く。第9話ではりりか(この時点では彼女と入れ替わった淳)が一体どんな事をしてるのか知りたくて根住柔道場へ柔道を習いに訪れる。


齋藤幸太郎 - 伊沢勉
りりかの父。サラリーマンの仕事をしている。齋藤家には婿養子に来ている。 信用金庫で働いている。


Dochi_scene_7.jpg 響子と篤史

矢田響子 - 間瀬なつみ
南坂小学校の児童会長で、りりかと淳のクラスメイト。 背が高く髪が長い。クラスを仕切っているが、ブスと呼ばれると激怒する。身体検査のときバストの成長をアケミに自慢してアケミと胸を触りっこした。りりかと体が入れ替わっていた淳はこれを見てかなり引いていた。家は銭湯。経営不振の家業の手伝いをしている。


Dochi_Kajira_1.jpg 一見イジメっ子だが、実はいいヤツ。

梶剛 - 古川貴博 ※ 当時、『中学生日記』と並行で出演。
りりかと淳のクラスメイトでガキ大将。通称カジラ(ゴジラにちなんで)。淳と同じ柔道場に通っている。ガキ大将であって喧嘩も柔道も強いが、りりかと淳に絡んだ不良中学生逹には勝てずあっさりやられてしまう。ある日りりかと体が入れ替わった淳に倒される。


久保田篤史 - 本庄駿太
南坂小学校の児童副会長で、りりかと淳のクラスメイト。勉強が出来て成績優秀。パソコンを持っている(北坂小学校との合同林間学校合宿の際には持ち物検査でパソコンを規定外と言う事で北坂小の児童達に没収される)。 キドラ作戦ではパソコンを駆使して分析を行い、キドラメモの存在を突き止めた。小柄で丸メガネをかけている。


上野一也 - 堂領肇
りりかと淳のクラスメイト。


Dochi_Akemi_1.jpg 視聴者サービス?今の常識ではアウトでしょう。

吉野アケミ - 伊原茉莉花
りりかと淳のクラスメイト。とても気が強い。北坂小学校の合同林間学校合宿の際には持ち物検査で化粧品を北坂小の児童達に没収される。 短いツインテール。オシャレ。キドラ作戦で道案内役をつとめた際、橋の上でスカートが舞い上がり、パンツがまる見えになる悩殺モンローポーズをキメた。パンツの柄は水色の縞模様?


沖津博 - 海宝直人
北坂小学校の児童会長。非常に穏和で優しい性格。歯が光っている。第10話では淳が時々母と会っていると言う事(この時淳はりりかと体が入れ替わっていた)を彼の父に報告し、それがきっかけで彼の父が激怒する羽目となった。


Dochi_Kidola_1.jpg Dochi_Kidola_3.jpg (@@;)スゴスギ

木戸ミツオ - 小栗一将
北坂小学校6年生。通称キドラ(キングギドラにちなんで)。南坂小学校のカジラと同じくガキ大将であり、とても喧嘩や柔道が強い(柔道で左利きの選手に弱いという情報が流れたが、実は嘘だった)。非常に大柄。第6話にてりりか(この時は彼女と体が入れ替わった淳)と柔道で対決している最中に淳(この時は彼と体が入れ替わったりりか)が来て「その勝負待って!」と言った際にりりかと淳の体が一旦元に戻った(その際に体が元に戻った淳に倒されるが、無関係者の乱入と言う事で無効となった)。 髪を金髪に染め大きなピアスをしている。身長172cm、体重85kg。柔道だけでなく各種格闘技で鍛えた体は負け知らずの連戦連勝。北坂小の最終兵器。


Dochi_Mariko_2.jpg 小学生とは思えません。お母さんですか? (^^;

早見マリ子 - 高橋祐月
北坂小学校の児童副会長。博の側近。気が強くしっかりしていてまさに先生のような感じであり、とても児童副会長とは思えない。 メガネをかけている。児童会長の沖津博のことが好きで「博くんの追っかけ」らしい。一緒に乗馬を習っている。


Dochi_ex_6_2020053000044311d.jpg 戦時中の小学生? メガネがずれてますよ。

川田和臣 - 浅野尚吾
8回に登場。北坂小学校の6年生。坊主頭で丸メガネをかけている。小柄。体が弱いため、団体行動でみんなの足を引っ張るとしてイジメを受けている。



元さん - 外山文孝
土彦が営む運送店の従業員。淳が母と会うために手紙のやり取りをしている事を唯一知っており、最初はその事を土彦には内緒にしていた(第10話にてその事も判明し土彦が激怒する羽目となった)。


香取先生 - 佃典彦
南坂小学校の先生。りりかと淳のクラスの担任。北坂小学校との合同林間学校合宿の際にはキャンプファイヤーのためにウクレレを持って来ていたが、以前ある学校がキャンプファイヤーで小火騒ぎを起こしてキャンプファイヤーが中止になったのをきっかけにそのウクレレを持ち物検査で北坂小の児童達に没収される。


林校長 - 藤尾年樹
南坂小学校の校長先生。


山田師範代 - 新実
淳が通う柔道場の師範代。


不良中学生逹 - 金原健、稲垣春久、水谷亮介
瀬戸市内の中学校の不良生徒逹。いつも学校をサボってはあちこちで窃盗事件などを起こしている。第1話では公園で居眠りしている手品師の鞄を盗み出し、それを見ていた淳に注意されて逆上しその淳を追いかけ回し、さらには淳の鞄まで盗み出しその中から淳の母からの手紙を見つけ出す。しまいには淳とりりかを探しに行ったカジラを袋叩きにする。その後最終回で再登場し、その際には商店街でカジラと出くわし彼をまた袋叩きにしようとするが、淳とりりかに阻止された事に逆上し彼らを袋叩きにしようとする。それをカジラに阻止された際に突風が吹いて淳とりりかが坂から転げ落ち、それがきっかけで彼らの体が元に戻った。


スタッフ

脚本 : 宮村優子
製作統括 : 銭谷雅義
演出 : 小松隆、海辺潔、菅原浩
音楽 : 大島ミチル

テーマソング

主題歌 : Whiteberry 「生まれ変わってもアタシでいたい」
挿入歌 : Whiteberry 「BE HAPPY」

サブタイトル

1. おれがあいつであいつがおれで
2. 柔道少女 りりか
3. バレエ少年 淳
4. 柔道対決 りりかVSカジラ
5. 絶体絶命!入れ替わりテスト
6. 決戦!りりかVSキドラ
7. 俺たちはパシリじゃない!
8. 林間学校の怪談
9. 秘密の冒険旅行
10. その転校、待った!
11. ラストチャンス
12. 奇跡のクリスマス


出典 : ウィキペディア 『どっちがどっち!』

ただし青字の部分は書き足しました。

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NHKドラマ愛の詩シリーズ 「どっちがどっち!」
Whiteberry 「生まれ変わってもアタシでいたい」





Gallery


入れ替わった翌日、初めてスカートを履いてふざけるりりか(淳)。
淳(りりか)は、パンツを毎日ちゃんと替えるようまじめに注意する。
今の放送倫理ではアウトでしょうね。児童ポルノ扱いされるかも。
Dochi_scene_1.jpg


アケミにバストを自慢する響子。ドン引きで見つめるりりか(淳)。
Dochi_scene_2.jpg


博は乗馬を習っていた。いいウチのおぼっちゃまらしい。
Dochi_scene_5.jpg


キドラ作戦のときの篤史とりりか(淳)。
バンダナに擬装の小枝を付けてる。服が可愛い。それじゃ、目立つよ。
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パジャマ姿のりりか(淳)。 ほどいた髪が長くて綺麗。
Dochi_scene_6.jpg


3ヶ月後。淳を見送りに来たりりか。かわゆす。(*´`)
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お別れに思わず淳にハグするりりか。 髪が綺麗だねー。 (^^
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にっこり笑ったりりか。 八重歯がかわいい。
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「入れ替わり記念 一九五九年八月一日」
クマのぬいぐるみの中に隠されていた布。
ぬいぐるみは、まゆバアとくまねずみの記念品だった。
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淳がりりかからもらったクマのぬいぐるみを抱きしめるオヤジ。
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クマのぬいぐるみに結んであったリボンには・・・
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りりかちゃんは、最初と最後ではリアルに成長してました。 ヽ(・∀・)
Dochi_Lilica_5.jpg







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テーマ : 感想
ジャンル : 小説・文学

うわばみ

「うわばみ」には2つ意味があるそうです。

1. 大きな蛇のこと。

2. 大酒飲み。



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薫ちゃんは、私より3年後輩。背が高く、モデル体型で、美人だった。
素直で明るくて天然な薫ちゃんは、職場のみんなから愛されていた。


ある日のお昼の時間に、薫ちゃんは子供の頃に登った山の話をした。
山の頂上はなぜか平らになっていて、木が1本も生えていなかったという。


中央にまるい場所があり、そこだけ草がへこんで擦り切れていた。
不思議に思った薫ちゃんは、おじいちゃんにその理由をたずねた。


おじいちゃんは、そこは「うわばみ」が昼寝する場所だと教えてくれた。
「うわばみ」とは何かとたずねると、人を飲み込むほどの大蛇だという。


「でもね。そのうわばみはおとなしくて、人が近づいても寝てるんだって」
薫ちゃんはその話を、きのう見てきたかのようにいきいきとみんなに話した。





しばし全員が沈黙した。微妙な空気。笑いをこらえてる人もいた。
薫ちゃんはみんなの顔を、きょとんとした様子で見まわしていた。


「ねえ、薫ちゃん。そのおじいちゃんの話、今でも信じてるの?」
薫ちゃんは瞬きして、もちろんと言うようにこっくりうなずいた。


「ふーん、なるほど。  薫ちゃんて、ホント可愛いよねー」
薫ちゃんは本当に可愛かった。みんなはクスクス笑った。


「私、なんか変ですか?」よくわからない様子で薫ちゃんが言った。
「ねえ、薫ちゃん。日本にそんな大きな蛇はいないと思うよ?」


「でも、ホントなんです。おじいちゃんがそう言ってたんですよ?」
「薫ちゃんは、その大蛇を自分の目で見たことがあるの?」


「それは・・・ないけど。でも、ほんとにそこだけ丸くなってたんです。こんな大きく・・・」
薫ちゃんは両手を大きく広げて見せた。それがホントならニシキヘビかアナコンダだ。


薫ちゃんは決して頭が悪いわけではない。ただ本当に可愛いだけだ。
「ふーん、そっかあ。 じゃ、ほんとに大蛇がそこで昼寝してたのかもね」



薫ちゃんは今でも「うわばみ」が山の上で昼寝してると信じてるんだろうか。



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薫ちゃんは、その後に結婚して、会社を辞めていった。

今頃はきっと、やさしいお母さんになっていることだろう。

子供に、あの「うわばみ」の話を聞かせているかもしれない。 (^^







テーマ : 感想
ジャンル : 小説・文学

# さよなら安倍総理

黒川検事長の突然の辞任により検察庁法改正案が延期でなったことで、『#検察庁法改正案に抗議します』で盛り上がっていたムードが一気に冷めたかな。と思ってたら、次は『#さよなら安倍総理』という一見して嫌がらせのようなハッシュタグが・・・。



発信元は小泉今日子? というわけでもないのでしょうけど。


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小泉今日子  「#さよなら安倍総理」 
黒川弘務氏の賭けマージャン問題に言及
2020年5月25日 10時3分スポーツ報知



 女優の小泉今日子(54)が25日、ツイッターを更新。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言中に、東京高検の黒川弘務・検事長(63)が新聞記者と賭けマージャンをした問題に言及した。

 小泉は、黒川氏の処分について、法務省は国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたものの、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく「訓告」となったことを報じた共同通信社のネット記事を自身が代表取締役を務める制作会社「株式会社明後日」の公式ツイッターに貼付。

 その上で「こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの」とコメント。続けて「#さよなら安倍総理」などとネット上で拡散しているハッシュタグをツイートした。



出典 : https://hochi.news/articles/20200525-OHT1T50030.html


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なんとなーく既視感あるなー。と思ったら、思い出しました。ずいぶん前ですが、『アベ政治を許さない』と書いたプラカード持ってデモしてる人たちがいました。あのときとよく似た感じがしますね。そういえば国会審議にまでこのキャッチコピーを印刷した紙切れを持ち込んで嫌がらせしている議員がいました。


Abe_01_200x.jpg



『アベ政治を許さない』『#さよなら安倍総理』。ニュアンスはちょっと違いますが、『安倍内閣はNO! 』という意思表示なのでしょう。ナニが NO! なのか?そういう細かいことはわかりませんが、小泉今日子のツイートから推測すると、『#検察庁法改正案に抗議します』の続編なのでしょう。 (´ ゝ`)




安倍内閣を支持しない理由のトップが、「人柄が信頼できない」というのを見ると、「そんな理由で?」と首をかしげてしまいます。つまり、安倍内閣を支持しない理由として、「政策が悪いから」ではなく、「安倍晋三という人が嫌いだから」と言ってるのと同じです。国のリーダーを好き嫌いで選ぶというのも微妙に恐い気がします。


私は安倍総理と友だちでも知り合いでもなく、桜を見る会にも行ったことがないので、どんな人なのかまったく知りません。ですので、安部総理のことが好きか嫌いかときかれれば、答えは「わからない」です。支持するにしろしないにしろ「人柄」はどうでもいいです。人柄がよくても政策がダメなら、当然 NO! です。


政策については NO! の部分が少なからずあるのですが、今のところ安倍総理に内閣を維持してもらわないと混乱が生じて困るだろうなと思います。もし今、安倍総理が辞任して内閣総辞職となると、次の総理に誰がなれば一番いいのか?考えてみましたが、麻生副総理が引き継ぐくらいしか頭に浮かびませんでした。


小泉今日子は、『#さよなら安倍総理』のあと、誰が総理になるべきだと考えているんでしょうか?




万一、自民党が政権を手放すことになったら、どの政党が政権を引き継ぐのか?立憲民主党を中心に共産党も含めた非自民連立政権?この政権が新型コロナ対策と経済復興をうまくやれるとは思えませんが、もし立憲民主党主導で弱者救済・格差是正を掲げて大胆な社会主義的政策に舵を取るなら、それもいいでしょう。


令和のニューディール政策として公共事業を積極的に進め、大きな政府へのパラダイムシフトをはかる。生活保護制度と失業保険制度を廃止し、年金は基金を国有化して国費支出に一本化。すべての無収入者へ毎月定額の現金を支給して最低限度の生活を保障する制度(ベーシックインカム)をすみやかに導入する。高校生以下の子供を養育する世帯には、養子を除き子供1人につき毎月5万円を無条件に上乗せして支給する。


うまくいくかどうかはかなり怪しいですが、やってみてもいいんじゃないかなと本気で思っています。これらの政策は、今の安倍内閣が進める新自由主義の経済政策とは真っ向から対立する政策なので、財界としがらみがない左翼政権にしかできません。利権だらけでしがらみの多い自民党政権では、絶対にできない政策です。


財源は? 増税せず、紙幣をバンバン印刷して発行します。当然インフレになりますが、いいじゃないですか。デフレこそが不況の原因なんですから。貧困層が生活を保障されることで、節約から消費にシフトすれば経済は確実に活性化するはずです。引きこもりや介護疲れしている人も節約から消費にシフトするでしょう。老後の生活を完全保障することで、中高年の人も安心して消費生活が送れます。


ストレス解消のためにパチンコでお金を使ってもOKですが、パチンコ店はすべて国が接収して自治体に運営を任せます。ギャンブル依存症は簡単に治りませんので、ギャンブルでスったお金はすべて国が回収するシステムです。パチンコ好きな人をパチンコ店の職員として雇用すればなおよいでしょう。


ただし、ベーシックインカムは期間限定でやったのではダメで、永続的でないと意味がありません。実験的に導入して1年や2年で支給が打ち切りになるのでは、みんな支給されたお金を使わず節約して貯金してしまうからです。これでは消費が伸びず経済活性化につながりません。徹底してやらなければ成功しません。


余談ですが、今回おこなわれる1人10万円の現金支給も、お金にゆとりがあっても貯金するのではなく、消費しないといけません。この10万円は生活困窮者の救済だけでなく、落ち込んだ消費を回復させる目的もあるからです。生活に困ってない人も10万円が振り込まれたら、今まで欲しかったモノを買うか、家族でちょっと贅沢してみましょう。




ベーシックインカムが実行されると、当然、国家財政は莫大な赤字を抱えることになるでしょう。しかし消費が伸びれば経済が活性化し税収も増えるはずです。1100兆円の赤字が一時的に3000兆円の赤字になっても日本の国家財政は破綻しないと思います。破綻するなら1000兆円の赤字ですでに破綻しているはずだからです。


日本は国民1人あたり800万円の借金があると池上さんが得意そうに解説していますが、そもそも国家財政を家計に例えるのは間違いです。借金まみれの上にさらに借金を重ねているのがいまの日本です。莫大な借金を抱えた家庭にお金を貸す銀行はありませんが、国の場合は話が別です。お金を自分で印刷できるからです。


国債は国家の借金ですが、国債の引き受け手が国内の銀行や日本国民なら、貸し借りは家庭の中で行われていることになります。家族1人あたりの借金が800万円でも、貸しているのが他人ではなく裕福な祖父母なら問題ないということになります。日本は貿易黒字ですから国の財産自体は増えているのです。


これがネタ本。 (^^;



万一、日本が破産したらどうするのか? そのときは堂々とデフォルトを宣言します。長期間にわたってつらい節約生活と格差社会を強いられるくらいなら、やるだけやってみて、ダメなら破産して開き直るのです。パッと咲いてパッと散る日本らしくていいじゃないですか。デフォルトしても国が滅びてなくなることはありません。


デフォルトすると国内経済は大混乱になり、日本は経済大国の地位から転落することになりますが、一方で国内の経済格差はフラットになり、国民全員が一からスタートできます。もちろんこっそり資産を海外へ移転して逃げ出す金持ちや拠点を海外に移転する企業もいるでしょうけれど、そういう人や企業は日本人・日本企業として失格なので、国内資産を凍結後すべて没収。関わった日本人は日本国籍を剥奪して永久追放。関わった人間は外国人も含めて三世代先まで一生入国禁止にします。




安倍政権打倒の立役者となった小泉今日子には国務大臣として入閣してもらいます。ヽ(・∀・)
政権交代の功労者兼新しい生活様式推進の広告塔として全国を廻り遊説してもらうのです。
小泉今日子は新日本建設のジャンヌ・ダルクとして、将来5000円札になるでしょう。 (^^





イヤ~、もう妄想炸裂です。こんな極端な発想は自分ではできないので、某氏の創作ですが、読み返してみると、これはこれで小説にできそうな気持ちになってきました。 イヤ、それも冗談ですけど。 (^^;





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#さよなら安倍総理 というハッシュタグについて
2020/5/24 10:25 茂木健一郎



今、ツイッター上でこのようなハッシュタグが流行っているようだけれども、ぼくはあまり乗り気がしない。

(中略)

政権交代可能な状態に近づけるべき、そうでないと議会制民主主義は機能しないというのはぼくの変わらない主張だけれども、このようなハッシュタグがそれに役立つとは、あまり思えない。

もちろん、やるのは自由だし、それで有益な議論ができればと思うけれども、ぼく自身はこのようなハッシュタグに加担する気持ちになれない。

驚くのは、こういうことを書くと、茂木さんどうしたんですか、変わったですね、とか言う人がいることで、ぼくは何も変わっていないし、そのように、世界を党派的な視点でしか見られない思考は硬直していると思う。

(中略)

日本以外の国はたいてい政権交代への道筋が見える状況になっている。

日本の現状は異例だ。


野党及び野党支持者がやるべきことは、分裂状態や支持率の低迷状況を打開するなんらかの現実的な方策であって、#さよなら安倍総理 というハッシュタグでたくさんつぶやくことではないような気がする。


出典 : 脳科学者のひとりごと 時々書生 茂木健一郎 オフィシャルブログ



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茂木さんの意見が一番冷静で常識的かな。 そう思いました。



ぼく自身はこのようなハッシュタグに加担する気持ちになれない。
こういうことを書くと、茂木さんどうしたんですか、変わったですね、とか言う人がいる


とあります。
同調圧力をかけられたということでしょう。
「みんなやってるのに、ナゼ茂木さんはやらないの? 変節したの?」 と言われる。
つまり、
「みんなやってる」 → 「やらない人はオカシイ」 と批判され圧力をかけられる。
ジワジワきますね。 
同調圧力。これは日本の社会ではよくあることですけど。

みんなやってるから、自分もやる。
ムードとして、やらないといけない気がするから、自分もやる。
一方、やってない人を見ると「オカシイ」「ズルい」「許せない」と思ってしまう。

同調圧力を具現化したのが、「自粛警察」なのでしょう。
「自粛」を「強制する」という、微妙に矛盾した行為に自分で気がつかない。

「店を開けていいのか、閉めろと言うのか、政府はどっちかはっきり言って欲しい」
「強制」を「要求する」という、微妙に矛盾した不満に自分で気がつかない。



『#さよなら安倍総理』と言いながら、安倍総理が辞めるとは誰も思っていないんじゃないでしょうか?
「ああそうですか。なら今すぐ辞めます」と安倍総理が決して言わないと安心しているのではないですか?
だってもし安倍総理が辞めたら、誰が、どんな政策を実施するのか、誰も何も言わないわけですからね。
もし明日、安倍総理が「さよなら」したら、誰かがナントカしてくれるだろうと思ってツイートしてるんですか?

・・・ (´<_` ) 

茂木さんは、外国では次のリーダーが中心になって現政権を批判するのに、次のリーダーが不在のままで現政権のリーダーの退陣を求めるのは日本だけの現象で、「日本の現状は異例だ」と言っているらしいです。


『#さよなら安倍総理』を発信する小泉今日子は、安倍総理さよなら後、日本のリーダーとして誰を推しているのでしょうか?次のリーダーを提示せずに現リーダーの退陣を求めているとしたら、無責任過ぎるでしょう。
もちろん!小泉今日子 自身が次の選挙に立候補して総理になると宣言するなら、話は別です。



 # さよなら安倍総理 ~ 小泉今日子   

 # 次は私が総理になる だから、早く辞めなさい!

 # 次の総理は小泉今日子 小泉進次郎 ではなく!



 ヽ(´▽`)/ ガンバレー !  


ふざけてなんかいませんよ。
第40代アメリカ合衆国大統領 ドナルド・レーガン は、元俳優だそうです。
小泉今日子が日本の総理大臣になっても、全然おかしくありません!



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



それと・・・

今話題になっている

「テラスハウス」出演の女子プロレスラー・木村花さん死去 

の問題ですが、

SNSでバッシングを受けたことが原因ではないかとの報道があります。

1人をみんなで叩くことに快感を覚える人たちが多いのではないか?

という見方があります。 そうなんですか? 私はわかりませんが。




これって、安倍総理をSNSでみんなで叩くことと同じことじゃ・・・。

『# さよなら安倍総理』を拡散させて喜んでいる人たちの気持ちは、結局のところ、

特定のクラスメートの机の上に、お花とお線香を立てて「チーン」とやってるのと同じでは? (´ ゝ`)

相手が政治家や芸能人なら、「みんなでよってたかって叩くのは楽しいよね!」ってことかなー?







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# 検察庁法改正案に抗議します

# 検察庁法改正案に抗議します


というのがネット上で流行っているらしいですが・・・。


検察庁法? なんのことやら、さっぱりわかりません。


で、調べてみました。


「検事長定年延長問題」とも呼ばれているようです。


具体的には、

黒川弘務東京高検検事長(63)が定年をむかえて退職する予定のところを、内閣が検察庁法の解釈を急遽変更して「内閣の決定で検事長の定年を延長できる」として、安倍内閣の決定によって黒川検事長を退職させず次期検事総長に据えようとしている疑いがある。それはつまり、安倍内閣が自分たちに都合がいいように検事総長の人事に介入しようとしていることであり、行政が司法の人事に介入して司法の独立性を損なうもので、三権分立の原則に違反しかねない。憲法違反だ!

ということらしいです。 間違ってるかもしれないけど。 




はい。 すみません。 間違ってるみたいです。 (^^;




素人には、かなりむずかしい問題です。


いろんな人が「# 検察庁法改正案に抗議します」とツイートしているようですが、ちゃんと意味を理解してるんでしょうか。第一「検察庁法」なんてマニアックな法律を読んでるんでしょうか? 私も読んでません。 (^^;


検察庁法には検事長について63歳定年の規定があるらしいのですが、内閣の決定で延長できるとの規定はないそうです。ただ延長できないという規定もないため、安倍内閣では国家公務員の定年を定めた一般規定に従って定年延長できると説明したようです。しかし検事長という役職は、検察庁では検事総長に次ぐ強い権限を持ち、次期検事総長に就任できる地位なので、これまで内閣の決定では定年延長できないと解釈されてきたそうです。


しかし安倍内閣はこの解釈を変更して、黒川検事長の定年を内閣の決定で延長させたうえで、その間に検察庁法を改正して検事長の定年を63歳から65歳に引き上げ(検事総長の定年は現行法でも65歳)、さらに内閣の決定で3年延長できるよう明文化しようとしているようです。なお内閣法制局は内閣から法律について意見を求められた際に専門的な意見を述べるだけで、法解釈の変更は内閣が決定して問題ありません。


よって黒川検事長の定年延長は安倍内閣の法解釈の変更によるもので、検察庁法改正とは直接関係ありません。検察庁法の改正は、検事長の定年を65歳に引き上げ、他の国家公務員の定年延長に合わせる目的があります。さらに内閣は改正内容に、内閣の決定により定年を3年延長できると規定することを意図しており、それが実現すると検事総長の定年を68歳まで延長(再延長を認めるならそれ以上にも)できることになります。


これのどこが問題なのでしょうか?


ひとつは、安倍内閣がなぜ急いでそれをやろうとしているのかということです。黒川検事長を次期検事総長に据えて、しかも長くその地位に置きたいという意図が見え見えですが、その理由はなにかということでしょう。


もうひとつは、解釈変更のプロセスが急過ぎて不信感を招き、検察庁法改正によって急な解釈変更についての疑義を上書きして正当化しようと思われていることです。ただこれについては、検察庁法改正の動きのほうが人事院で先に検討されていたようなので、この理由は当たらないようです。


黒川弘務東京高検検事長がどういう人物なのか知りませんが、法務省大臣官房の官房長を長く務めた人だそうです。官房長には各省と内閣をつなぐ役割があり、その経験もあって黒川検事長は政治家との折衝が上手く考え方に柔軟性を持つ温厚な人柄として知られているそうです。




安倍内閣としては、話がしやすい人を検事総長に据えたいという意図があるのかもしれません。 (・∀・)




なぜ、安倍総理はそうしたいと考えているのでしょうか? 


自民党の河井案里参議院議員(元法務大臣河井克行氏の妻)の選挙違反問題が国会で取り上げられているときに、検察庁法改正を持ち出したことで、もしや、河井案里議員の捜査に圧力をかけようとしていると疑われているのでしょうか? このあたりはよくわかりません。


とにかく検事総長は、法務省の行政官トップの役職で検察権力の頂点にいることは間違いありません。捜査権と逮捕権は警察も持っていますが起訴権を持っているのは検察庁だけです。被疑者を刑事被告人として法廷に引き出すかどうかは検事が決定する事項です。そういう意味で、検察庁はスゴイ権力を持っている組織なのです。


ただ検事総長や検事長は法務大臣の下にいる法務省の行政官です。地位の独立性を法的に保障された裁判官とは違います。このあたり、むずかしくてよくわかりませんが、最高裁判所の判事も内閣が任命(長官は内閣が指名し天皇が任命)しますが、内閣とは独立した司法官の地位にあります。検事総長はあくまで法務大臣の下の行政官の地位(官僚)ということらしいです。


法務大臣も検事総長も検事長も任命権者は内閣ですので、検事の人事に内閣が口を出しても法的には問題ないらしいのですが、過去に総理大臣が汚職で検察に逮捕・起訴されるという事件もあったりしたので、暗黙のルールとして内閣は検事の人事に口出ししないということになっているようです。法務大臣は検事総長に対し、指揮権があるそうなのですが、かつて行使して世論とマスコミの批判にさらされた過去があり、以来発動しない暗黙のルールになっているようです。


法的には問題ない暗黙のルールですので、これを破っても当然、憲法違反にはなりません。


安倍内閣はその暗黙のルールを破ろうとしていると見られ、法曹界(賛否両論あるらしいですが)やマスコミからバッシングを受けているのではないかと思います。「# 検察庁法改正案に抗議します」を拡散させているのは誰かを考えるために、安倍内閣がバッシングを受けて検察庁法改正を断念することを一番願っているの誰かを考えてみます。それによって一番得をするのは誰かを考えるのは事件の黒幕を推理する基本です。


内閣が人事に介入しなければ次の検事総長は誰になる予定だったのでしょうか?今まで次の検事総長を実質的に決めていたのは誰か?ということです。


未確認ですが現検事総長が次期検事総長を指名していたらしいです。これが本当だとしたら、検察庁内部で権力争いがあるのかもしれません。慣例として1983年以降東京高検検事地長が次期検事総長に就任してきたようなので、慣例どおりなら黒川弘務東京高検検事長が次期検事総長になるはずですが、その前に黒川氏が定年をむかえて退職するため、次の検事総長は黒川氏以外の検事長が就任する予定だったのでしょう。


検事長というのは、全国の各高等検察庁(高検)のトップにそれぞれいますので、東京を含めて全国に8つある高等検察庁に1人ずついることになります。安倍内閣が介入しなければ、東京以外の検事長の誰かが黒川氏の退職後に東京高検に異動になり、その後、検事総長に就任するということになるのでしょう。


それが誰かはたぶん安倍総理にはわかっていて、それでは都合が悪いと考えたのか、もしくは、黒川弘務氏と安倍総理・自民党幹部との間に個人的な信頼関係があって、黒川検事総長の下で検察庁の改革をやろうと考えているのかもしれません。


マスコミと野党は、前者のほうを全面に出して「検察庁法改正反対」の姿勢が強いようですが、もし理由が後者なら、改革に反対する検察庁がマスコミを利用して世論を煽り安倍内閣に抵抗していると考えられます。


「# 検察庁法改正案に抗議します」の発信元は、案外現役の検事とつながっている人なのかもしれません。



検事が自分の定年延長に反対するのは一見不自然に思えますが、検事は検察庁を辞めれば弁護士になれますから、退職しても失業するわけでありません。それよりも「自分の庭」である検察庁の人事に内閣から干渉を受けることのほうが我慢ならないんじゃないでしょうか。


検察庁の内部事情とか、安倍内閣が何を考えているかは私にはさっぱりわかりません。どちらにしても自分がわからないことに関してツイートをするつもりはないし、乙武洋匡氏の発言を聞いていると、なんとなく安倍政権が検察庁に圧力をかけている印象だけで怒っていて 、「# 検察庁法改正案に抗議します」というムードになっているのかなーと思いました。



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堀江貴文氏は、検察庁の幹部が自分の縄張りを守るために「検察庁法改正反対」の裏で糸を引いていると考えているようです。木村拓哉主演の『HERO』というフジテレビの人気ドラマがありましたが、 堀江氏は検事たちは検察庁という自分たちだけの内輪で決めた正義を押し付けるだけで、それを全面的に信用していいのか? と問いかけていて、自分をリークしたのもフジテレビの独占スクープだったと明かしています。



堀江貴文
検察庁法改正案に抗議しますとか言ってる奴ら全員見ろ
 2020/05/12




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橋下徹氏との対談での乙武洋匡氏は検察庁のことを何も知らないまま「# 検察庁法改正案に抗議します」という今はやりのハッシュタグに情緒的に同調しているだけのように感じました。乙武氏は法律や政治の専門家ではありませんが、弁護士で政治家の経験もある橋下氏と対談するのに、準備として検察庁のことを何も調べていない様子で、橋下氏の基本的な質問にも答えられていません。対談では初めこそ勢いづいて橋下氏を追及する姿勢を見せましたが、その後は自らの不勉強を晒してしまう結果になったようです。



【検事長の定年延長】
橋下徹
「不満なら選挙で安倍政権を倒せばいい」
乙武洋匡氏 と 議論!
 2020/05/11


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事件の概要?

【#検察庁法改正案に抗議します】
野党はみんな知ってるくせに、しらばっくれて政権批判してるだろ!
その証拠あります。
 2020/05/12






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・・・という記事を書いていたのですが、


黒川検事長が不祥事で辞職したために、この話題が急にしぼんでしまいましたね。 (´ω`)


一度削除したのですが、せっかく書いたので公開することにしました。




芸能人と政治発言
~ 検察庁法改正を巡る指原莉乃さんの発言は流石だと思った
 2020/05/18



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Sashihara_250x.jpg さっしーは頭がいいです。ヽ(・∀・)ノ








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9月入学制度

文部科学省は「9月入学制度への移行が困難である理由」をたくさんあげてきました。


予想どおりです。 文科省は無理な理由を説明するために小学校の話を出してきました。


そもそもこの提案は、今の高校3年生が、
「休校が続いて授業時間が減り、大学受験に必要な勉強をする時間が足りない」
ことから、大学受験時期を3ヶ月~4ヶ月後にずらして欲しい
という動機から言い出したのが発端だったはずです。




それがいつの間にか、義務教育の小学校の入学時期変更の話にすり替わっています。



勝手に問題を大きくして、 「そんな大変なことは急に決められない」 という結論です。



文部科学省は、
小学校の入学を9月にすると、翌年入学予定の4月~8月生まれの子供が加わることになり、
9月入学に切り替えた年度の児童数だけが1.4倍になり、対応がむずかしいというのです。


メディアも、文科省が提出した二つの案を検討して、「やはりむずかしそうだ」という風潮です。



9月入学制度を提案したのは、今の高校3年生、それも大学を受験する進学希望の生徒たちです。
来年、令和3年度の大学入試を半年ずらして欲しいと言っただけです。



文科省が提出した案には、意図的に「大学入学時期のみ9月に変更する案」が付されていません。


毎年1月に実施されていたセンター試験を6月初めにして、二次試験を7月に実施。8月に合格発表で、入学を9月からにすればいいだけのはずです。卒業式は例年どおり3月に実施し、進学希望者のみ6月まで補習授業をおこなえばいいと思うのですが、どうでしょう?


公立高校の中には、次年度に大学を受験する既卒者を対象にした「補習科」という制度を持っている高校があります。今の高3生は授業時間が足りなくなりますから、大学受験を希望する生徒全員を卒業後も補習科に通わせることを前提に授業日程を組めばいいのです。就職希望の生徒は来年4月に就職すればいいでしょう。




義務教育の小中学校は当分の間はこれまでどおりでいいんじゃないですか。
誰も言いませんけど、大学だけ9月入学に切り替えればいいんじゃないですか。
 


小中学校は、不登校でも、まったく学習しなくても、期間が過ぎれば卒業扱いです。
休校が続いて本当に困っているのは、来年大学受験を目指している高校3年生です。


大学を受験する高校生のために、9月入学への変更を検討してたんじゃないんですか?



高校は3月卒業で、大学は9月入学。進学しない生徒は、3月に卒業して、4月に就職する。進学希望の高校3年生だけ、さらに3ヶ月間授業を受けられるようにする。それができないはずはないと思うのですけれど。


まあ、日本では横並び絶対主義で、飛び級制度も定着しませんでしたからね。高校は進学率がほぼ100%で義務教育に近い状態になっていますが、大学は受験浪人する人もいて、現状でも同学年が全員同年齢とは限りません。留学生が多いのも大学からです。


大学だけ6月~7月に入試、9月入学にすればすむ話だと思うのですが、「9月入学にすると小学校が大変なことになる!」という飛躍した話になっています。「大学入試が真夏にあるのは熱中症の危険があって問題がある」という意見もありますが、国家試験や公務員試験には7月、8月に試験が実施されているものもあります。


特に、3密を避けるなら、夏に窓をオープンにして試験を実施したほうがいいんじゃないですか?


これまで大学入試は1月~3月に実施されてきましたが、この時期は都市部でも思わぬ積雪に見舞われ公共交通機関の運行に支障が出たこともたびたびあったと思います。インフルエンザが毎年流行する時期でもあり、試験当日にインフルエンザで受験できなかった人もいたでしょう。6月実施なら梅雨の大雨のリスクもありますが、そんなことを言っていてはいつ来るかわからない地震のリスクはどうするのか? という話になります。8月~10月は台風が来る時期ですしね。


とにかく余分な仕事をしたくない文部科学省がなんだかんだと理由をつけて反対するのはわかりますが、小学校の入学時期を9月にした場合の問題点をあげるのは、当初の趣旨をすり替えた言い訳だということを指摘しておきたいと思います。


小学校から大学まで、すべてを同月入学同月卒業にする必然性はなく、
すべての学年を同じ12ヶ月にしなければいけない理由もありません。



今までずっとそうだったから、そうでないと変だと思い込んでいるだけで、授業内容が多い高校3年だけ15ヶ月にすることを考慮に入れてもかまわないはずです。4月にすべての学校で一斉に進学・進級が行われることが当たり前になっていますが、そうでなければいけない理由はありません。



9月入学だと8月卒業になり、企業の新卒採用時期が現行で年1回4月だけなのとズレるという意見もあるでしょうけれど、大学卒業月が8月に変更になれば、企業の大卒採用時期も9月1日からに変更されるでしょうから、問題は起こらないでしょう。


変更がむずかしい理由を山ほど書類にして提出して、新規の案を潰すのは、官僚の典型的な事なかれ主義。気の毒なのは今年の高校3年生です。来年の受験は、今受験浪人中の人たちに有利になるかもしれません。そうなったら、それも運と割り切るしかないでしょう。


もう一度書いておきます。


文科省は、制度変更が面倒くさいため、
大学受験を目指している高校3年生の訴えを、
小学校の入学時期変更の話にすり替えています。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


高校3年生 : 大学受験科目の授業時間が足りない ⇒ 9月入学にして欲しい。

   ↓ ・・・ 論点のすり替え

文部科学省 : 小学校の入学者の人数が増えて対応が困難 ⇒ 変更は無理。

   ↓ ・・・ 反論

小学校の入学時期変更の必要なし。大学の入学時期を9月にすればいいだけ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


来年小学校に入学する幼稚園年長組の子供 : 早く小学校に入りたい。

   ↓ ・・・ 感情論にすり替え

メディア : ランドセルも買って準備してる子に入学式を延ばすのはかわいそう。

   ↓ ・・・ 反論

高校3年生は大学受験までの勉強時間が足りないと訴えている。
感情論を持ち出すなら、なぜ今の高校3年生に同情する報道をしないのか。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


文科省の官僚も、変更がむずかしい理由を考え出して山ほど書類を作るヒマがあったら、もっと受験生のことを考えてあげて欲しいものです。小学校の入学時期を9月にして欲しいなんて誰も思ってません。高校・大学受験を控えた生徒たちが困っているのです。そんなこと、最初からわかっているはずなのに、なぜ小学校の例を持ち出すかなー。ホント、姑息で陰湿なやり方です。


公立高校3年生の大学進学コースのカリキュラムが、もともと年内にギリギリ終わるようなスケジュールだということも文科省は知っているはずなのに。休校が続いたせいで数Ⅲの授業日程を年内にこなすのは不可能なんじゃないでしょうか。高校がアテにならない受験生の親たちは結局、受験予備校に高い授業料を支払うことになるのでしょう。


英語の大学入試改革にしても、民間にまる投げしようとして結局頓挫しちゃったし。少子化してるにもかかわらず未だに30人学級(欧米では何十年も前から10人~20人らしい)を続けていく方針を転換しないみたいですし。文科省の官僚さんたちは何をやってるんでしょう?萩生田文部科学大臣の決断に期待します。


今回みたく深刻な医師不足の状況が起きても、国公立の医学部入学定員を増やすつもりはないのでしょうか。先進国でも日本は人口比で医師の人数が少ないと聞いています。病院では医師不足が深刻なのに、一方で医学部の定員を増やさないのは医師会の圧力があるからとも言われいますが、ホントでしょうか? 


野党議員にはこういうことを国会でビシバシ追及して欲しいのに、権力闘争しか頭にないのか、閣僚や自民党議員の上げ足取りしかせず、抗議のためと称してしょっちゅう審議をサボってます。抗議の意思表示なら、国会審議の場に出席したうえでやればいいじゃないですか。ふだんヤジとか飛ばしているわけですから。審議に欠席なんてただの怠慢。サボりです。もうね。国会議員の給料や議員歳費は日当制にしたらいいと思います。










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シャキシャキレタス と ポリポリピーナツ

最近、食事のバリエーションを広げているチュー太。




まず、ケースをコツコツと叩いて、寝ているチュー太を起こします。


おーい、チュー太。 起きてー。

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なんだよー。 うるさいなー。 眠そうな目でこっちを見るチュー太

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なんか美味しいモノでもくれるの?

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今回はレタスをあげてみました。



うーん。 いつものキャベツとちょっと違うニオイだなー。 似てるけど。

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一番美味しいヤツはどれかな? やっぱ、お野菜はシャキシャキじゃないとね。

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うむ。 これに決めた! シャキシャキのレタス。 まいう~。 選り好みするチュー太。

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ピーナツもあげました。




おー! ピーナツ、まいう~。 両手で持って食べるのがカワイー。 (*´`)

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『麒麟がくる』 18回 キレる信長

勝手にタイトル付けちゃってます。ヽ(・∀・)ノ

信長がキレるシーンが、とっても迫力があってよかったです!

決して、 イではないのですが、キレると恐い信長。

染谷将太の演技力に感心しました。 今後が楽しみです。






母の気持ちを思って弟信勝の勝手な行い許した信長を、やんわりたしなめる帰蝶。
「愚か者」と笑う信長に、「その愚か者にいつまで付き合うおつもりか」と帰蝶は言う。

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「どうすればよいか?」たずねる信長に、帰蝶は「会って顔を見て決めればよい」と言う。
「会ってみればよい」という助言は、信光に彦五郎暗殺を勧めたときの言葉と同じだった。

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帰蝶が言う「会って決める」とは・・・?




裏で糸を引いたのは、またしても帰蝶。

父道三を討った兄高政と手を結ぶ信勝が許せなかったのか・・・。

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重病と言いふらして信勝を見舞いに来させ、兄弟で穏やかに話す信長。

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信長は、母に疎まれて育った自分の本心を涙を流しながら話す。
意外なことに信勝は、兄信長の有能さを妬んでいたことを明かす。
互いに心の内を打ち明けあった兄弟は和解するかに思えたが・・・。

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信勝は見舞いと称して持参した「白山の湧水」に毒を入れていた。
自分を殺そうとしていることを確かめた信長は、態度を豹変させる。

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「おまえが飲め!」 逆に信勝に自害を迫る信長。スゴイ迫力。 (^^;
兄を毒殺しようとしなければ、信勝は追放で済んだのでしょうか?

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息絶えた信勝に、「この愚か者めが!」 と一言つぶやく信長。

信長の側近たちによって、自ら持参した毒薬を飲まされたらしい・・・。 (T_T)

自業自得。 これなら母親の土田御前も信長を非難できないでしょう。

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来週は、いよいよ天下取りの第一歩、美濃へ進出するらしいです。

染谷信長は、まるで皐月人形のように凛々しい! ヽ(´▽`)/ ワーイ!

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信長が信勝を殺すことはわかっていたのですが、今回の演出はよかったと思います。

非情さ残忍さが強調される信長ですが、その原因は幼少期に母親に愛されなかったからという解釈。

私も、信長はただ冷酷な魔王などではなく、屈折したところはあるけれど情のある人だと思います。

今回のシーンでも、弟信勝を討つ前に、自分の本心を吐露していて、ちょっとジワっときました。



比叡山を取り囲んで焼き討ちしたことがしばしば信長の冷酷さの現れとして指摘されますが、

あのとき光秀は、信長の命令に忠実に従って、僧侶だけでなく女性や子供も皆殺しにしています。

しかし秀吉だけは、信長の命令に背いて、女性や子供、文化財を避難させる者を見逃したとか。

本当なら、その頃の秀吉は人道的ですよね。こっそり逃がすなんて勇気ある行動だと思います。



そもそも、女人禁制の修行道場である比叡山に女性や子供がいたってことがオカシイですよね。

これらの女性は尼さんなどではなく、おそらく僧侶たちの愛人で、子供は隠し子だったのでしょう。

つまり比叡山はとっくの昔から女犯を犯すのが常態化しており、僧侶として堕落してたってことです。

比叡山で修行した親鸞が性の煩悩に悩んだのも、こういう実態を見たからじゃないでしょうか。 



しかも比叡山は平安末期からすでに暴力集団と化しており、当時は戦国大名化していました。

信長は延暦寺を仏教の修行道場とはみなさず、京を脅かす暴力団としかみなさなかったのです。

この信長の叡山焼き討ちは、京の治安を維持するうえで必要なことだったと私は思っています。

ただキレて焼き討ちしたのではなく、朝廷の信頼を得るために出た行動だったんじゃないでしょうか。



それ以前にも将軍足利義教が比叡山を包囲しており、このときは寺の僧侶自ら火を放っています。

足利義教は、還俗して将軍になる前は僧侶で、比叡山トップの天台座主(義円)だった人です。

信長は残虐なことをいっぱいやってますが、叡山焼き討ちに関しては非難に値しないと思います。

仏教関係者は信長を許さないでしょうけれど、信長は意外とマトモだったと私は思っています。







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夜中にチュー太は何してる!?

チュー太の夜中の行動。


昨日まで、ちゃんとエサ入れ(透明の四角い箱)にちゃんと入っていたのに、
今朝見たらエサが大変なことになっていた。 夜中に一体何やってるの?
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上からみたところ。昨日深夜、大好きなナッツを探して引っ掻き回したらしい。
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右下のあたりにアーモンドがあるのですが、気がつかないらしいです。
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クルミかアーモンドをねだっているのか、こっちに向かって引っ掻くチュー太。
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エサ入れの中を探すチュー太。目の前にアーモンドがあるんだけどな。
透明なプラスチックに遮られてるとわからないらしい。嗅覚に頼ってるんだね。
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アーモンドに気づかないまま、エサ入れを出てしまった。お尻のほうだよ。
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昨日の食べかけのアーモンドを見つけたらしい。ウットリした目で食べてる。
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まず、エサ入れを探すらしいので、好物のアーモンドはエサ入れに戻しました。
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それにしたって、夜中にエサを撒き散らすなんて、なんとことを・・・。 (´Д`) ヒドイ...

エサ入れに戻しても、たぶんまた夜中に起きて、同じことをやっちゃうでしょう。

なので、このままにしておきます。 このほうが好物を探しやすくて便利みたいですしね。

この状態だと、エサ入れは必要ないですね。 歩くのに邪魔だから撤去しようかな。

チュー太にはチュー太の考えがあってやってるのでしょう。 温かい目で見守ることにします。







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『麒麟がくる』 稲葉良通の兜

NHK大河『麒麟がくる』 17回(5月10日放送分)から。

道三と高政の対決シーンがハイライトですが、私が気になったのはコレ。

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稲葉良通(一鉄)の兜です。 ヽ(・∀・)ノ

鍬形(兜の前に付ける飾り)が、金色のトンボです。 しかもリアル。

他にも変わったデザインの兜がいっぱいありますが、トンボはけっこうレアでは?

ムカデとかもネット画像で見ましたが、ムカデよりはトンボがいいなー。




明智十兵衛のはコレ。 正直、地味・・・。 黒いし、ちっちゃいし。

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ホントにコレだったんでしょうか? 地味すぎませんか?

モデルは半月? 鎌? なんだろう?




斎藤高政(義龍)のはコレ。

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鉾(ほこ)でしょうか? 昔の剣?

この画像、10日放送分からスクショで切り取ったのですが、わりと苦労しました。

なぜかというと、鉾の先端部分が画面から切れていることが多かったからです。

そのかわり、後ろから見ると、鉾の剣先が見えるので、高政だとすぐにわかります。




十兵衛の叔父、明智光安のはコレ。 金色の桔梗。

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こっちのが、いいじゃん? 金色だし。 桔梗は明智の家紋だし。 

家紋をそのまま付けるってのは、オーソドックスかもね。

明智家の当主になれば、こっちの兜になるんでしょうか?



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でも、明智家は光安も光秀も道三側についたために美濃を落ちのびることに・・・。

甥に家督を継がせても、家臣も領地も失ったのでは、なんにもならないじゃないですか。

光安・・・ダメじゃん。 (´ ゝ`)



『麒麟がくる』の光秀は「いい人」なので、道三への忠義を優先したということなのでしょう。

勝算は高政側にあったし、高政と親しい光秀は高政側につくべきだったのではないでしょうか。

明智家として道三に忠義を尽くすなら、光安だけが道三側につくという選択肢はなかったのかな。



これが史実なのかと言うと、ほぼほぼ全部創作でしょう。

実は、光秀、父親の名前もはっきりわかっていないらしいです。

磯田先生の話では、光秀は近江の出身で、美濃国明智荘にいた証拠は何もないとか。

土岐源氏の末裔というのも、光秀の創作の可能性があるそうです。 (・ω・`) ショボーン



織田信長は、初め藤原氏、後に平氏の末裔を名乗ったようです。

『麒麟がくる』では、信長自身が元は越前の神主家だと言っていましたが・・・。

尾張守護代になる以前の家系がはっきりしていないのでしょう。



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光秀が信長を討った理由のひとつに、

「平氏(自称だけど)の織田信長が征夷大将軍なろうとしたから」 というのがあるそうです。

なんの話かというと、この時代、「武家の棟梁である将軍は源氏でなければならない」という、暗黙のルールがあったらしいのです。右大臣という実質上の政権トップの官位を返上した信長は、足利将軍家に代わって武家の棟梁である将軍という権威ある役職に就こうとしていた。秩序を重んじる光秀は、それだけは許せなかったという話です。なんか、カッコよすぎる理由です。



これは、光秀が源氏の名門土岐氏の末裔を名乗っていて「いつかは自分が将軍になる(かもしれない)」という野望を持っていたという話とリンクしています。明智は滅びた一族で、かつ、土岐源氏の流れであることから、頭のいい十兵衛は、早い段階でこの苗字を名乗ることに決めたと私は考えています。


それに、詐称のしようがないほど家柄がなく、本人もそれを堂々と自認していた秀吉と、信長の家臣としてライバル関係にあった光秀は、「(本当は自分も血筋が不明だけど)家柄では秀吉どころか信長より俺が格上!」とアピールする目的もあったのだと思います。戦国時代の武将のほとんどは血筋を詐称し、家系図を捏造していましたから、光秀だけがズルをしたわけではありません。



光秀の頭がいいところは、誰も自分の出自を知らないことを幸いに、滅びた名門明智の末裔を、仕官する当初から名乗っていたことでしょう。知識や教養をどこで身につけたかは不明ですが、独学と経験で学んだんじゃないでしょうか。薬草の知識があった証拠があるそうですので、家業が医師だったか、医師の見習いをしていたのかもしれません。


『麒麟がくる』には、望月東庵(堺正章)という京の医師が登場しますが、その見習いのお駒ちゃんの立場が、若き日の明智光秀だったんじゃないかな?と私は思っています。戦国武将たちはよく怪我をするし、病気にもなります。病気になると医師を呼ぶのは、武家でも公家でも同じです。治療の際に知り合った人たちは、身分の高い人や知識人も多かったはずです。そのつてで光秀は知識と教養を身につけたんじゃないでしょうか。




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道三 VS. 高政(義龍)、まさかの一騎打ちに。これについては、「息子の高政が父の道三を討つ」という演出を道三に仕組まれたのだと、高政は悔しがっていました。投降すれば助命すると高政が約束したにもかかわらず、道三が最期まで戦いを挑んだからです。高政が「実の父は土岐頼芸である」と言い張ったのは、世間から父殺しの汚名を浴びせられたくなかったからのようです。


「斎藤高政の実父は土岐頼芸である」という説は、実は後世の創作で、斎藤高政(後に一色義龍と名乗ったらしい)自身がそのようなことを述べた記録はなく、当時そういう噂もまったくなかったそうです。武士の子が父を討つということが、社会倫理上あってはならないとされた時代、たぶん、江戸時代の創作でしょう。道三と高政の仲が悪かった(というよりナゼカ道三は高政を嫌っていた)のは本当のようです。


戦国時代は、家臣が主君を討って領地を奪うという下克上の時代でしたが、厳密に言うと、日本で下克上は戦国時代でも非道とされていて、まして子が父を討つというのが倫理に反する行為だとされていたのは戦国時代でも同じだったようです。兄弟間での殺し合いは、斎藤高政だけでなく織田信長や伊達政宗もやりましたが、父殺しは珍しいんじゃないでしょうか。武田信玄は父を追放しましたが、殺してはいなかったと思います。


高政は父から家督を譲られていたから道三に勝てたのでしょう。家督を譲られる前に父に謀反を起こしていれば、美濃の国人領主たちは高政の下に集まらなかったんじゃないでしょうか。トンボ兜の稲葉良通は高政の側近として登場してますが、その後は信長の家臣、後に秀吉の家臣に転身して戦国時代を生き残ったそうです。稲葉良通の血筋もよくわからないそうです。 (^^;



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兜につける鍬形の話から脱線しましたが、今の日本の家系で名門と呼ばれる家系のうち、皇室、公家、社家、本願寺の大谷家などを除けば、そのほとんどは戦国時代を生き抜いた武士の家系の子孫ということでしょう。それはそれでスゴイと思います。


私の友だちの先祖は、某藩のけっこうな身分の藩士だったそうです。「スゴイじゃない!」と言うと、「イヤイヤ、武士として手柄たてたってことはさ。いっぱい人を殺したってことだよ。そんな人殺しの子孫だなんて、自慢にもなりゃしない。」と謙虚をとおりこして身も蓋もない言い方をしてました。まあね。家柄なんてみんなそうしたものです。そこまで悪く言ってはいけません。先祖が生き抜いたおかげで自分がいるわけですからね。


先祖が庄屋さんだったって友だちの家系図を見せてもらったことがあります。江戸時代の中頃までは、武士っぽい名前が続くのですが、後期頃になると、農民っぽい名前に変わってました。戦国時代は武士だったそうですが、関ヶ原で負け組になってしまい、それでも落ち武者にならず、うまく立ち回って庄屋の地位をゲットしたんだそうです。密告とかをしたのかもしれないそうです。 (^^;


友だちが言うには、「江戸時代の初期は、今は農民だが苗字帯刀を許されている特別な身分だし、元武士というアイデンティティがあったんだろうけど、途中で武士っぽい名前を名乗るのがめんどくさくなったんじゃない?元武士と現武士では、はっきり身分の違いがあったわけで、実際、庄屋は農民だからさ。」との説明でした。


その友だちの家は江戸時代に何度か火災で焼失しており、その際に家系図も焼けちゃったそうなんです。今ある家系図は江戸時代末期のものだそうですが、焼失した家系図を復元する際に、先祖の名前がわからなくなってしまったんじゃないでしょうか。本家や分家が全部を書き写してあればいいですが、古い代の人や別家の人の名を省略してあったりするとお墓とかお寺の過去帳に頼るしかないでしょう。


で、たとえば、「義家→義朝→頼朝→頼家→晋太郎→鷹之助→源助→平助→平吉→平吉→平吉」みたいなちょっと変な家系図になってしまったんじゃないかと思います。江戸時代末期頃は、代々同じ名前を襲名していて、4代くらい続けて源助・平吉だったりします。名前が二つあるのは、先代平吉が生きている間は源助を名乗り、家督を継いだら平吉を襲名し、息子が源助を名乗るというシステムです。


これから家系図を作ろうかなーと思っている人。家系図屋に頼むと高くつくので、自分で作りましょう。ほとんどの場合、せいぜい4~5代くらい前までしか誰も覚えていません。その前は、同じ苗字の有名氏族に家系をつなぐのです。家系図屋も同じやり方をしてるそうですので、やってみてください。家紋もオリジナルにデザインしてはどうかなと思います。戦国武将も同じことをやったと思うと愉快な気持ちになりませんか。ヽ(´▽`)/





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ハンレイ村の事件簿 其の一

高い山々に囲まれたハンレイ村。 [注1]

そこで起きた事件のことを今日は話そう。

ハンレイ村は、いわゆる「隠れ里(かくれざと)」だった。

「隠れ里」とは、京(みやこ)を追われた高貴な人たちが隠れ住んだ村のことだ。

・・・と、村の長老が言っていた。

長老の話によると、「われらハンレイ村の住民は、京を追われた高貴な人たちの子孫」ということになるらしい。じゃ、その高貴な人たちは、ナゼ京を追われたの?と、長老にたずねると、「ミブンがヒクくてニクらしいヤツらのボーリャクによって無実の罪を着せられたから」ということだった。

「ミブン」ってナニ?ときくと、長老は口をモゴモゴさせて、「ミブン?それはだな、うむ、シノーコーショーとかだ」と教えてくれた。ところで「シノーコーショー」ってなんだろう? みんなは知ってる?

それはきっと「死のう」と誰かが言い出したときに、「いや、まて、こうしよう」と言って思いとどまらせればいいのに、「それが言いニクくて言い出せないらしいヤツ。以下省略」ということなのだろう。長老はなんでも知ってる。たぶん、そういう意味のことを言ったんだと思う。ボクは頭が悪いから、間違ってるかもしれないけどね。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


前置きが長くなった。

事件は突然起きた。

村の近くのクマの森 [注2] で、ギロリが建てた小屋ほどもある真っ黒くてデカイバケモノが出たのだ。ギロリってのは、村でたった一人の大工だが、名前は誰も知らない。いつも不機嫌で、話しかけるとギロリとにらむので、みんなそう呼んでいる。そんなことはどうでもいい。とにかく、小屋ほどもあるでっかいバケモノが出たのだ。

これは大事件だ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


物知りの長老のもとに続々と情報が寄せられた。最初みんなは、「バケモノ」、「クロクマ」、「闇の魔王」などと、それぞれが違う名前で呼んでいた。長老は、「呼び名がまちまちでは混乱を招く」として「ギロンガ」と名付けた。

「ギロリが建てた小屋のようだ」という者の他に、「空を飛ぶのを見た」いう者もいたため、「ギロリ」と「モモンガ」を合成して「ギロンガ」と名付けたのだと長老が「命名の由来」を説明した。そういうときの長老は本当に物知りで頭が良さそうだ。

不思議なもので、得体の知れないバケモノに名前が付くと、なんとなく正体がわかったような気になる。
みんなは長老の言葉にホッとして、安心したように顔を見合わせて口々に言った。

「ギロンガだってよ」
「ギロンガだったのかあ」
「オレが見たのはギロンガ」
「アタシが見たのもギロンガ」
「みんなが見たのはギロンガだったのか~、ナルホド~~」

イヤイヤ、ナルホド~、じゃなくて。 ホントは安心しちゃいけないんじゃない?
ボクは思ったが、まあ、みんなで恐怖に怯えるよりマシかなと思って黙っていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


長老は情報を整理するために、大きな紙にギロンガの特徴を書いた。
長老は書道の先生なのだ。 堂々たる筆字で大きく次のように書いた。


ギロンガ の とくちょう

一、 色は真っ黒
一、 大きさは小屋くらい
一、 空を飛べる
一、 クマの森に住んでいる



みんなは我先にとそれを見て、「そうだ、そうだ」とうなずきあった。

ナゼ「恐ろしいバケモノ」と書かないのかとケースケが長老にきいた。
長老は、「恐ろしい」は人が見た感想で事実ではないからだと答えた。
「バケモノ」かどうかは、まだ確認できていないから今は書かないとも言った。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花 というコトワザもある」 と長老は言った。

みんなは、あらためて長老の物知りに感心した。
子供たちの後ろで見ていた大人たちも感心した。

ん? ちょっとまって。
ギロンガが「クマの森に住んでいる」かどうかは、まだわからないんじゃない?
ボクは思ったが、自信満々で得意そうな長老の顔を見ていると、言えなかった。
だけど、ギロンガが「巨大モモンガ」なら、森に住んでいるに決まっている。 [注5]
長老もたぶんそう思ったのだろう。

「ところで、最初にギロンガを見たのは誰だ?」 長老がみんなを見渡して言った。

「オレは、マリンから聞いたぜ」 ケースケが言った。
「アタシは、ミキティから聞いたよ。 まちがいない」 マリンが言った。
「ウチは・・・誰から聞いたっけかな? そうだマヒロからだ」 ミキティが言った。
「ボクは、ケイコとアカネがヒソヒソ話してるのを聞いたんだ」 マヒロが言った。

「ケイコとアカネはどこにいる? ここには来てないようだが?」
黙って話を聞いていた長老が言った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そこへ、ケイコとアカネが脳天気な顔でニコニコしながら手をつないで歩いてきた。
ケイコとアカネはとても仲がいい。二人で髪を編んだり、服を取り替えたりしていた。

「ケイコにアカネ。こっちに来て、ギロンガのことを話してくれ」長老が呼び止めた。
「ギロンガ? ナニそれ?」 ケイコが言った。 アカネも目を丸くしている。
「黒くてでっかいバケモノだよ。ギロリの小屋くらいあるヤツ」 ケースケが言った。

ケイコとアカネは顔を見合わせて、二人とも困った顔で首をかしげた。

「知らないのか? 噂してたんじゃないのか?」 長老がたずねた。
「なんの話?」 ケイコが言った。
「噂ってなんの?」 アカネが言った。

長老は、アゴに手を当てて、ちょっと考えた。 そして言った。
「この中で、ギロンガを見た者は誰だ? 手をあげてみろ」
10人ほど集まっている子供らは誰も手をあげず、お互いの顔を見て黙っている。
ケイコとアカネも手をあげずに黙っている。

「なんだ? ギロンガを見た者は誰もいないのか?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


すると、後ろの方でゴンが手をあげた。
「僕、クマの森の近くで、フミカちゃんが倒れてるのを見つけて、助けました」

ゴンの話はおよそ次のようなことだった。

ゴンがクマの森の近くを通ると、フミカが倒れていた。フミカってのはツバサの妹で、先月4歳になった女の子だ。ゴンはすぐにフミカを背負ってツバサの家に連れて行った。気を失っていたのだ。ケガはなかったが、病気かもしれないと心配したツバサとゴンはフミカが目覚めるのを待った。

少しして目を覚ましたフミカは、大きな黒いバケモノを見たと言った。それはギロリが建てた小屋くらいあって、こっちに向かってきた。逃げようとしたフミカはつまずいて転び、バケモノはフミカの上を突風とともに飛び越してどこかへ飛んで行ってしまった。フミカはそのあと気を失ったらしい。

ゴンはとつとつとそう説明した。 ツバサとフミカは来ていない。

長老がケイコとアカネを見ると、二人とも同時にうなずいた。
「あ、でも、私たちは、そのナントカというバケモノは見てないの」 ケイコが言った。
「見たのは、ゴンちゃんがフミカちゃんを背負ってるとこだけ」 アカネが言った。
ケイコとアカネは、フミカがゴンに背負われているのを見て心配したらしい。

「おい、ゴン、ツバサとフミカを呼んで来い」 長老が言った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ゴンはすぐに走って行って、ツバサとフミカを連れて来た。

ツバサに手を引かれて来たフミカは、全然どこも悪くないようだった。

長老はフミカに変わった様子がないことを確かめてから優しい声できいた。
「フミカ、クマの森の近くで見たバケモノのことを覚えているか?」
フミカは、ちょっと首をかしげて考え、それから、こくりとうなずいた。
「それは、ギロリの小屋くらいあったのか?」
フミカは、何も言わない。うなずきもしない。
「黒くて、恐ろしいバケモノだったのか?」
フミカは、やっぱり何も言わず、どこか遠くを見ていた。
「空を飛んだのを見たのか?」
全員の注目を浴びながら、フミカは何も言わず、ぼんやり空を見上げていた。

「フミカは夢を見ただけじゃないのか?」 ケースケがぼそりと言った。
「いや、それは違う! フミカは本当に見たんだ!」 ツバサが言った。
「フミカはそんな弱虫じゃない。夜中に一人でオシッコに行けるんだぞ!」 
ケースケに掴みかかりそうなツバサを長老が黙って押しとどめた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「フミカちゃんは何かに襲われたんだと思う。服に黒いモノがついてたから」
ゴンがツバサを弁護するように、ぽつりと言った。

「黒いモノ? それはどんなモノだ? 動物の毛か?」 長老がたずねた。
「わからない。背負ってるうちになくなったから」 ゴンがうつむいて答えた。

「フミカ、クマの森の近くで、何を見て倒れたんだ?」 ツバサがたずねた。
フミカは、何も言わない。透明な膜で覆われているように、目がうつろだった。

「もういい。この子は恐ろしいモノを見たのだ。無理に思い出させないほうがいい」
フミカの両肩に手をかけて必死に質問するツバサを、長老がそっとなだめた。

「他に誰か、ギロンガのことを知っている者はいるか?」
長老は全員を見回してたずねた。 誰も何も言わなかった。

「フミカ以外で、ギロンガに襲われた者はいるか?」
もう一度長老がたずねた。 やはり誰も何も言わなかった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


20人近く集まっていた村人たちは自然に散っていった。
子供たちの後ろで何事かと見ていた大人たちも帰って行った。
長老はゴンだけを呼び止め、自分の家に招き入れた。

長老の家は質素で、台所の他には二間しかなかった。
一人住まいの長老は、床の間で子供らに書道を教えていた。
裏に畑があり自給自足だったが、たまに揮毫を頼まれて小遣い稼ぎをしていた。

縁側で白湯を飲みながら、長老はゴンに静かにたずねた。
「ゴン、フミカは本当にギロンガを見たと言ったのか?」
ゴンは正直な子だ。長老もゴンが嘘を言っているとは思っていない。
「はい。フミカちゃんは、大きな黒いモノが飛んできたって言いました」
それ以上ゴンはしゃべらない。長老もきかなかった。

沈黙が続いた。ゴンは黙って縁側に座って足をぶらぶらさせている。
「そうだ。昨日お寺でもらってきたダンゴがある。食べるか?」
「うん」 ゴンは嬉しそうにうなずいた。

長老はそれ以上何もきかず、ダンゴを食べ終わったゴンを家に帰した。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


昨日長老は、日頃碁の相手として懇意にしている住職がいる寺に行った。
そこで、かねての依頼に応え、新しく張り替えた奥の間の襖に一筆描いた。
住職も字が上手だったが、揮毫や墨絵では長老に一目置いていたのだ。
長老は何を描こうかいろいろ思案し、何枚か下絵を描いて練習していた。
そのうちの一枚を、三日前、突風に飛ばされて紛失していたのである。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ギロンガの話は、しばらく子供たちの噂になったが、その後誰もギロンガを見た者がいなかったために、やがて誰も話題にしなくなり、そのうち、みんな忘れてしまった。フミカも何も言わなかった。

「牛鬼」「ぬえ」「土蜘蛛」など、不思議な生き物のことを、まるで自分の目で見てきたかのようにイキイキと子供たちに話す長老も、ギロンガの話だけはしなかった。ボクがこっそり長老にギロンガの絵を描いて欲しいと頼んでも、長老は描いてくれなかった。長老はギロンガを見たことがないから描けないのかときくと、そうではない、描こうと思えば描けるが、フミカが恐がるから描かないのだと長老は目をそらして言った。

絵が上手い長老は、墨絵で「牛鬼」「ぬえ」「土蜘蛛」などの怪異を描くのが得意で、大きな絵を描いて子供たちに見せて面白がっていたが、ギロンガだけは描かなかった。ケースケは、ギロンガがどんなのか見てみたい、誰にも言わないから絵を描いて欲しいとしつこくねだったらしい。長老はそんなに見たいなら寺に行って奥の間の襖 [注3] を見せてもらえと言ったという。





おしまい。





注釈
 [注1] : 漢字表記では「凡例村」。
 [注2] : 隈森。 奥まったところにあるからそう呼ばれた。 熊はいない。
 [注3] : その後、寺が火災に遭って焼失し、この襖は現存していない。
 [注4] : モモンガはリス科の小動物。体長14-20cm。ムササビよりずっと小さい。

あとがき
 読み直して気がついたのですが、4コマ漫画になりそうな内容ですね。 (^^; 


以上、注釈4を除き、すべて作者のフィクションでした。
似たような話があるかもしれませんが、オリジナルです。
「事件簿 其の二」の掲載予定は未定です。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



出典 : NHK  5月14日 午後8時30分 時点
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アーモンドを美味しそうに食べるチュー太。
人間は大変だね。 僕はインドア派。 外出はしないよ。
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短いですが、創作話もあります。

楽しんでいただければ嬉しいです。

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